こんにちわ。
今日はフィラリアの生活環について、前回よりは少し医学的な表現を使って紹介していきます。
前回は、フィラリアが鮭とその子供たちの生活環に似ていて、
犬=川で産卵し、蚊という海で修行を積み、犬にさかのぼって来て卵を産むというように紹介しました。
今回はフィラリアの成虫をL5(レベル5と考えると分かりやすい)と考えたときに、
どんな風にレベルアップして行くのかを物語風にお教えします。
さて、レベル5の最強おかあさんがレベル0のミクロフィラリアというちっちゃい分身を犬の中でうみます。
このレベル0のミクロフィラリアは、とりあえず順調に成長し、レベル1(医学的にはL1という)になることができます。
L1は犬の体内だけで生活しますが、寿命は2年です。
川の流れのないところでゆったり生きている赤ちゃん鮭のようなもんです。
ただ、この2年の内に蚊に吸い出さないと死んでしまいます。
そう、川から海に出ないと鮭としての人生は終わってしまうのと同じように。
さ、運良く蚊が犬の血を吸ってくれました。
レベル1のフィラリアちゃんは蚊の口のストローよりちっちゃいので、蚊の体内に入りました。
ここでレベル2から3になるまで成長します。実はこれ、たった2週間です。
この時の成長はとにかく早いんです。
嬉しいんですかねー。ていうか、おちおちしてると、寿命の短い蚊の中で死んでしまいますよ!
でもって、蚊が人にパチンと叩かれると、共倒れになるわけですね。
かわいそうに。
いや、また運良く生き延びたとしましょう。
この蚊ちゃんがまた、犬の血を吸いにきました。
この時に、横にいる猫ちゃんや、フェレットちゃんの血も吸いたくなると、そっちにフィラリアちゃんがうつってしまいます。
いやいや、寄り道せずに行きましょう。
ちゅうちゅう・・・・
あ、犬ちゃんの皮膚にレベル3のフィラリアちゃん(L3)が入ったようです。
うーん何をしてるんでしょうか。動きませんね。
ぐうぐう・・・。
おっと寝てしまいました。
あ!3日間観察しない間に、どうやら皮膚の中でレベルが上がったみたいです。
レベル4になりました。すごい、成長が早いですね。
結構成長が遅い子ですと、この時は10日間くらいかかるらしいですね。
あ、レベル4になると移動するんですね、なんだかじりじり動いていますよ。
でも、動きが遅いです。うん、遅い・・。
ぐうぐうう。
ぐうぐう。
ぐうぐうう。
ぢゅる。
おっと!!
また寝過ぎてしまいました。
かれこれ1ヶ月半くらい寝てしまいました。
さて、フィラリアちゃんはと・・・・あ!!!!!!!!
また・・・大きくなってる・・・。
そうなんですか、レベル4から5になるには、50日もかかるんですね。
ていうか、それでも早いらしいです。遅いフィラリアちゃんは60日くらいかかるらしいですね。つまり2ヶ月です。
って解説している端から、皮膚を通り超え、血管に侵入!!
生まれ故郷に帰ってきました。
ああ、長い道のりでしたね。
でも、これでやっと生まれ故郷の川を探り当てたという状況です。
あなたには産卵場所まで頑張って行ってもらわないと・・・。
何だか頑張って泳いでいますよ。
どこを目指すかというと心臓。
皮膚から心臓までは毛細血管、ちょっと太めの静脈、太めの静脈、心臓となかなか遠いみちのりです。
今度は寝ませんよ。
でも、やっぱり時間がかかってますね。
・・・
あ!
また、
またしても寝てしまいました。
はあ、気づいたら心臓にレベル5ちゃんがいるみたいです。
どれくらい経ったんだろう。うん、うん、え!また50日!?すごい寝ちゃったなー。
っさて、レベル5ちゃんはどんな動きをするんですかね。
あれ、レベルが上がりませんね。
ていうか。オス、メスがはっきりしてきましたよ。
どうやらレベル0のミクロフィラリアを産むためには、鮭と同じようにオスとメスが必要のようです。
あ、うみました。うみました。
ちっちゃいミクロフィラリアちゃんの誕生です!
おめでとう!
・・・というわけで、わかって頂けたでしょうか。
まとめますね。
犬の心臓にある肺動脈にはフィラリアの成虫が寄生しています。
これがミクロフィラリアを生むにはオスとメスが必要です。
ミクロフィラリアはL1になり、犬の中で2年生活できますが、このタイムリミットの間に蚊に吸われる必要があります。
蚊の寿命は短いためか、蚊の中ではL1→L2→L3と2ステップレベルアップします。
レベル3になるとやっと犬に感染できる体になり、蚊の吸血と同時に犬の皮膚に入ります。
ここで3日〜10日かけてL4になり、さらに50日かけてL5になります。
レベル5になると、成虫になる資格があります。
成虫として、オス、メスに別れ、再度ミクロフィラリアを生んで生活環が完了。
というわけです。
ちなみに、フィラリアの予防は犬に薬を飲ませて行ないます。
ではどのレベルのフィラリアに効くのでしょうか。
次回はその辺を詳しく紹介したいと思います。
2010年07月29日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/39884965
この記事へのトラックバック
http://blog.sakura.ne.jp/tb/39884965
この記事へのトラックバック